【完全解説】分かりずらい助成金の申請についてプロが5分で説明(月880回)

助成金情報

【完全解説】分かりずらい助成金の申請についてプロが5分で説明

返済不要のお金が国からもらえる助成金について、興味はあるけどよくわからないという経営者の方は少なくありません。そこで、今回は助成金の申請から受給までの流れをわかりやすく解説していきます。

助成金の申請について

助成金の申請について 画像
助成金と言ってもその種類は3000種類以上ありますのでここでは中小企業や個人事業主が1番申請し易く受給し易い「キャリアアップ助成金」を例にとって解説いたします。

申請の手順

キャリアアップ助成金を活用するためには、「キャリアアップ計画」を作成し、管轄の労働局もしくはハローワークに提出する必要があります。受給までの大まかな流れは下表の通りです。
受給までの流れ 画像

1.コースの選定と計画書の作成

非正規雇用者の勤務状況や就業規則などの労働条件をもとにコースを選定し、労働者代表らの意見を聞きながら「キャリアアップ計画」を作成します。事業所ごとにキャリアアップ管理者を選任する必要があります。

2.キャリアアップ計画の提出・認定

作成したキャリアアップ計画を管轄の労働局に提出します。正規転換する1カ月前までに労働局長の確認を受けます。

3.就業規則の変更・届け出

正社員転換規定が就業規則に記載されていない場合は、労働協約又は就業規則の作成・変更が必要になります。改定後は労働基準監督署に届け出、社内に周知させます。

4.対象となるコースの取組の実施

改定した就業規則に基づき、正社員への契約転換など、対象となるコースの取り組みを行います。正規転換後、労働条件通知書を交付します。

5.助成金の支給申請

正規転換もしくは取り組み実施後、6ヶ月間の賃金を支払ってから2ヶ月以内と支給申請します。

6.支給決定

所定の書類をそろえて提出し、労働局の審査を経て支給決定となります。

大まかな申請のスケジュールは下表の通りです。(例:正社員化コース)

スケジュール 画像

スタッフ
このようにキャリアアップ助成金は、申請から支給までには時間がかかりますので余裕をもって申請しましょう。

申請に必要な物

キャリアップ助成金の申請に必要な書類を確認しましょう。

  • 就業規則または労働協約
  • キャリアアップ計画書
  • 労働条件通知書
  • 賃金台帳
  • 出勤簿(タイムカード)
  • 登記事項証明書または所定の事業所確認表
スタッフ
申請する際、上記の書類に不備がないように準備しましょう。

申請する窓口

申請する窓口は都道府県の労働局になります。
都道府県名をクリックすると、各労働局管内の各種助成金の申請受付先がわかります。

北海道・東北地方 関東・甲信越地方 東海・北陸地方 近畿地方 中国・四国地方 九州地方
北海道 茨城 富山 滋賀 鳥取 福岡
青森 栃木 石川 京都 島根 佐賀
岩手 群馬 福井 大阪 岡山 長崎
宮城 埼玉 岐阜 兵庫 広島 熊本
秋田 千葉 静岡 奈良 山口 大分
山形 東京 愛知 和歌山 徳島 宮崎
福島 神奈川 三重 香川 鹿児島
新潟 愛媛 沖縄
山梨 高知
長野

雇用関係の給付金についてのお問い合わせは、都道府県の労働局もしくはハローワークになります。

  • 労働局一覧(都道府県名をクリックすると連絡先などの詳細がわかります)
都道府県 所在地 部署
北海道 〒060-8566札幌市北区北8条西2丁目1番1号 札幌第1合同庁舎 総務部・雇用環境・均等部・労働基準部・職業安定部
青森 〒030-8558青森市新町2-4-25 青森合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
岩手 〒020-8522盛岡市盛岡駅西通1丁目9番15号 盛岡第2合同庁舎 5階 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
宮城 〒983-8585仙台市宮城野区鉄砲町1番地仙台第4合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
秋田 〒010-0951秋田市山王7丁目1番3号秋田合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部
〒010-0951秋田市山王3丁目1番7号 東カンビル5F 職業安定部
山形 〒990-8567山形市香澄町3丁目2番1号 山交ビル3階 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
福島 〒960-8021福島市霞町1-46福島合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部(5階)・職業安定部
茨城 〒310-8511水戸市宮町1丁目8-31茨城労働総合庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
栃木 〒320-0845宇都宮市明保野町1番4号 宇都宮第2地方合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
群馬 〒371-8567前橋市大手町2丁目3番1号 前橋地方合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部
〒371-0854前橋市大渡町1丁目10番7号 群馬県公社総合ビル 職業安定部
埼玉 〒330-6016さいたま市中央区新都心11番地2 明治安田生命さいたま新都心ビル ランド・アクシス・タワー14F(安定)・15F(総務・基準・安定)・16F(総務・雇均) 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
千葉 〒260-8612千葉市中央区中央4丁目11番1号 千葉第2地方合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
東京 〒102-8305千代田区九段南1-2-1九段第三合同庁舎14階 総務部
〒102-830712階 労働保険徴収部
〒102-830514階 雇用環境・均等部
〒102-830613階 労働基準部
〒102-830512階 職業安定部
〒108-8432港区海岸3丁目9番45号 需給調整事業部
神奈川 〒231-8434横浜市中区北仲通5丁目57番地 横浜第2合同庁舎 総務部(総務・企画)・雇用環境・均等部・労働基準部
〒231-0015横浜市中区尾上町5-77-2馬車道ウエストビル 総務部(徴収)・職業安定部
新潟 〒950-8625新潟市中央区美咲町1-2-1 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
富山 〒930-8509富山市神通本町1丁目5番5号 富山労働総合庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
石川 〒920-0024金沢市西念3丁目4番1号 金沢駅西合同庁舎5階・6階 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
福井 〒910-8559福井市春山1丁目1番54号 福井春山合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
山梨 〒400-8577甲府市丸の内1丁目1番11号 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
長野 〒380-8572長野市中御所1丁目22-1 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
岐阜 〒500-8723岐阜市金竜町5丁目13番地 岐阜合同庁舎3階・4階 総務部(企画室は3階)・雇用環境・均等室(4階)・労働基準部(3階) 職業安定部(4階)
〒500-8847岐阜市金宝町1丁目3番地 岐阜第一生命ビル3階 労災補償課分室
〒500-8842岐阜市金町4丁目30番地 明治安田生命岐阜金町ビル3階 職業安定部職業対策課助成金センター
静岡 〒420-8639静岡市葵区追手町9番50号 静岡地方合同庁舎3階、5階 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部職業安定部
愛知 〒460-8507名古屋市中区三の丸2丁目5番1号 名古屋合同庁舎第2号館 総務部(総務)・雇用環境・均等部・労働基準部
〒460-0008名古屋市中区栄2丁目3番1号 名古屋広小路ビルヂング6F・11・15F 総務部(徴収・適用・事務組合) ・雇用環境・均等部(企画(助成金窓口))・職業安定部・需給調整事業部
三重 〒514-8524津市島崎町327番2 津第2地方合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
滋賀 〒520-0806大津市打出浜14番15号 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
京都 〒604-0846京都市中京区両替町通御池上ル金吹町451 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
大阪 〒540-8527大阪市中央区大手前4丁目1番67号 大阪合同庁舎第2号館8F(総務・雇均)・9F(基準) 総務部(総務・会計)・雇用環境・均等部・労働基準部
〒540-0028大阪市中央区常盤町1丁目3番8号 中央大通FNビル14F(需給調整)・17F(総務)・21F(安定) 総務部(徴収・適用・事務組合)・職業安定部・需給調整事業部
〒540-0028大阪市中央区常盤町1丁目3番8号 中央大通FNビル9階 助成金センター
兵庫 〒650-0044神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 神戸クリスタルタワー14F~17F 総務部・雇用環境・均等部・労働基準部・職業安定部
奈良 〒630-8570奈良市法蓮町387 奈良第3地方合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
和歌山 〒640-8581和歌山市黒田二丁目3番3号和歌山労働総合庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
鳥取 〒680-8522鳥取市富安2丁目89-9 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
島根 〒690-0841松江市向島町134番10 松江地方合同庁舎5F 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
岡山 〒700-8611岡山市北区下石井1丁目4番1号 岡山第2合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
広島 〒730-8538広島市中区上八丁堀6番30号 広島合同庁舎2号館 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部
〒730-0013広島市中区八丁堀5番7号広島KSビル4F 職業安定部
山口 〒753-8510山口市中河原町6番16号 山口地方合同庁舎2号館 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
徳島 〒770-0851徳島市徳島町城内6番地6 徳島地方合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
香川 〒760-0019高松市サンポート3番33号高松サンポート合同庁舎3階 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
愛媛 〒790-8538松山市若草町4番地3 松山若草合同庁舎 5F(基準・安定)・6F(総務・雇均) 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
高知 〒780-8548高知市南金田1番39 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
福岡 〒812-0013福岡市博多区博多駅東2丁目11番1号 福岡合同庁舎新館4F(基準・均等)5F(総務)6F(安定) 総務部・雇用環境・均等部・労働基準部・職業安定部
佐賀 〒840-0801佐賀市駅前中央3丁目3番20号 佐賀第2合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
長崎 〒850-0033長崎市万才町7-1 住友生命長崎ビル3,4,6階 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
熊本 〒860-8514熊本市西区春日2-10-1 熊本地方合同庁舎A棟9階 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
大分 〒870-0037大分市東春日町17番20号大分第2ソフィアプラザビル3F(総務・安定・均等)・4F(大分助成金センター)・6F(基準) 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
宮崎 〒880-0805宮崎市橘通東3丁目1番22号 宮崎合同庁舎 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
鹿児島 〒892-8535鹿児島市山下町13番21号 鹿児島合同庁舎 総務部、雇用環境・均等室、労働基準部(監督課、賃金室、健康安全課)
〒892-0842鹿児島市東千石町14番10号 天文館三井生命南国テレホンビル5・8階 労働基準部(労災補償課)
〒892-0847鹿児島市西千石町1番1号 鹿児島西千石第一生命ビル1~3階 職業安定部
沖縄 〒900-0006那覇市おもろまち2丁目1番1号 那覇第2地方合同庁舎(1号館)3階 総務部・雇用環境・均等室・労働基準部・職業安定部
  • ハローワーク一覧(都道府県名をクリックすると最寄のハローワークの所在地などがわかります)
北海道・東北地方 関東・甲信越地方 東海・北陸地方 近畿地方 中国・四国地方 九州地方
北海道 茨城 富山 滋賀 鳥取 福岡
青森 栃木 石川 京都 島根 佐賀
岩手 群馬 福井 大阪 岡山 長崎
宮城 埼玉 岐阜 兵庫 広島 熊本
秋田 千葉 静岡 奈良 山口 大分
山形 東京 愛知 和歌山 徳島 宮崎
福島 神奈川 三重 香川 鹿児島
新潟 愛媛 沖縄
新潟 高知
長野
スタッフ
不明な点があれば、労働局もしくはハローワークにお問い合わせください。

助成金の申請の際の注意点

助成金の申請の際の注意点 画像
助成金を申請する際、いくつかの注意点があります。注意点をクリアしていないと、助成金の申請はできません。ここでは注意点について解説していきます。

雇用環境に注意

厚生労働省が管轄している助成金は、みなさんが支払っている雇用保険料が財源です。雇用保険に入っている会社がほとんどだと思いますが、実際には入っていない会社も少なくありません。助成金をの申請を検討している経営者の方はまず雇用保険に加入する必要があります。

  • 1名以上の正規雇用者がいること
  • 雇用保険・社会保険を支払っている事(個人事業で従業員数5名以下の場合は雇用保険の支払いのみでOK)
  • 半年以内に、従業員を会社都合で解雇をしていないこと
  • 残業代の未払いなど、労務違反をしていないこと
  • 支給決定をする際の踏査に協力すること
スタッフ
上記のような条件に当てはまらない場合は申請ができないケースもありますのでご注意下さい。

助成金は申請してから実際にお金を受給するまでに時間が掛かる

助成金は、取り組みを始めてから受給するまで早いコースでだいたい半年一般的なコースだと1年半程度かかります。先ほどのキャリアアップ助成金で大まかな流れをご説明した通り、助成金は計画を作成して認定を受けます。その後、取り組みを実施し、支給申請を行い、数か月の審査期間を経て支給決定となります。助成金の審査を担当する職員は1人のところもあれば、3人で担当するところもあります。担当者の人数は都道府県によって異なりますので、審査にかかる時間も都道府県によってばらつきがあります。このような事情もあり、どうしても実際にお金を受けとるまでに時間がかかってしまします。そのため、当面の運転資金など確保しておく必要があります。

実際のキャリアアップ助成金の申請実例

実際のキャリアアップ助成金の申請実例 画像
キャリアアップ助成金を申請し受給するまでの流れを解説していきます。

step
1
キャリアアップ計画の作成・提出

雇用保険適用事業所ごとに「キャリアアップ管理者」を配置した上で、労働組合等の意見を聞きながら「キャリアアップ計画」を作成し、管轄労働局長の認定を受けます。キャリアアップ計画書は厚生労働省「申請様式のダウンロード(キャリアアップ助成金)」からダウンロードできます。
【キャリアアップ計画:記入例】
記入例 画像
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記入例 画像
記入例 画像
出典元:鹿児島労働局【キャリアアップ計画】(記入例1)

step
就業規則の改定

キャリアアップ計画書を提出した後は、選定したキャリアアップ助成金に応じた就業規則を改定します。

step
実施

キャリアアップ計画に基づき、それぞれ取組みを実施します。

step
支給申請

転換後、それぞれの実施期間を経て支給申請となります。その際、労働条件通知書、出勤簿(タイムカード)、賃金台帳が必要となります。

step
審査

審査にかかる時間は都道府県や助成金の種類によって異なります。早ければ2カ月ほど、中には1年以上かかるものもあります。審査期間中に、労働局やハローワークの担当者から、追加の書類や説明を求められたりすることもあります。その場合は、通常の審査よりも余分に時間がかかります。

step
支給決定

支給が決定すると事業主のもとに「支給決定通知書」が郵送されます。「支給決定通知書」が届いた1~2週間以内に指定した預金口座に助成金が振り込まれます。

キャリアアップ助成金を申請する際、必ず「キャリアアップ計画書」を作成しなければなりません。また実施期間が6カ月かかるものもあります。このように助成金は申請すればすぐにもらえるわけではありませんが、申請すれば誰でももらえるお得な制度です。積極的に活用しましょう。

まとめ

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助成金の申請について解説してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。助成金は、条件さえクリアすれば必ずもらえるお得な制度です。雇用保険に加入している事業主は申請する権利がありますので、積極的な活用をおすすめします。

助成金は、就業規則の改定や計画書の作成などを煩雑な作業が伴います。時間がないという方は社労士にお願いしてみてはいかがでしょうか。社労士は唯一、助成金の申請代行をすることが法律で認められています。多くの企業は社労士に申請代行を依頼して、助成金の申請をしています。面倒な書類の手続きなどは社労士さんにお任せして本業に専念しながら助成金を受けとるのも一つの方法です。

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